営業所
2010年現在、都営バスでは以下の12営業所と7支所の体制で営業している。各営業所と支所には所属車両の識別などのためにアルファベットの略記号が設けられている。記号は制定当時、品川を基点に時計回りの順番に付与されたが、その後の統・廃合や移転により、その順番はバラバラになっている。
※印のあるものに関しては、はとバスに管理委託された事業所を表す。
2009年4月1日現在
営業所名 略記号 所在地
(すべて東京都内) 所管系統
品川自動車営業所 A 品川区北品川1-5-12
市01・波01・海01・直行01・黒77・橋86・品91・井92・田92・品93・浜95・反96・品96・品98・品99・深夜07
渋谷自動車営業所 B 渋谷区東2-25-36 都01・RH01・都06・学03・学06・田87・深夜01
渋谷自動車営業所新宿支所 ※ C 新宿区西新宿3-19-1 宿74・宿75・早81・渋88
小滝橋自動車営業所杉並支所 ※ D 杉並区梅里1-14-22 新江62・渋66・王78・宿91・品97
小滝橋自動車営業所 E 中野区東中野5-30-2 CH01・学02・飯62・橋63・飯64・上69・高71
北自動車営業所練馬支所 F 練馬区豊玉上2-7 学05・白61・池65
巣鴨自動車営業所大塚支所 G 文京区大塚1-4-2 都02・上60
千住自動車営業所 H 足立区梅田2-3-11-101 王49・草41・草43・端44・北47
南千住自動車営業所 K 荒川区南千住2-33-1 都08・里22・東42・上46・南千47・南千48・里48・草64・S-1
江東自動車営業所 L 墨田区江東橋4-30-10 都04・都07・急行05・急行06・錦18・陽20・亀21・東22・亀23・門33
北自動車営業所 N 北区神谷3-10-6 王40甲・王40丙・王41・王45・王55・王57・東43・深夜02・深夜11
巣鴨自動車営業所 P 豊島区巣鴨2-9-8 都02乙・学01・学07・王46・里48・茶51・草63・草64
江戸川自動車営業所臨海支所 ※ R 江戸川区臨海町4-1-1
AL01・錦11・木11乙・新小20・東20・門21・錦22・臨海22・葛西22・平23・草24・亀26・秋26・西葛26・両28・船28
深川自動車営業所 S 江東区東雲2-7-41
海01・波01・豊洲01・都03・都05・業10・木11・東12・錦13・東15・東16・門19・しおかぜ
早稲田自動車営業所 T 新宿区西早稲田1-9-23 上58・早77・池86
江戸川自動車営業所 V 江戸川区中葛西4-9-11
FL01・亀24・亀29・西葛20・葛西21・新小21・新小22・葛西24・錦25・西葛27・錦27・錦28・臨海28・新小29・新小30・深夜03・深夜10
新小21・錦27・錦28はおもに東小松川分駐所が運行管理を行っている。
早稲田自動車営業所青梅支所 W 青梅市森下町554 梅01・梅70・梅74・梅76・梅77
品川自動車営業所港南支所 ※ Y 港区港南4-7-1 虹01・反90・反94・井96・品97・東98・井98・田99
南千住自動車営業所青戸支所 ※ Z 葛飾区白鳥1-8-1 上23・上26・有30・錦37・墨38・草39
営業所の統合および廃止
都営バスでは、路線網の縮小や運行エリアの変化に伴い、営業所の統合および廃止が幾度か行われており、特にバスの利用者数が減少に転じた後の1980年代、そして地下鉄網が完備されつつある2000年代に集中して実施されている。
1980年代の事例として、まず1980年4月に滝野川営業所(記号:N)及び同所管轄下の昭和町分車庫が北営業所に移転統合された。また、1982年3月には志村営業所(記号:Y)が廃止され、同所の受け持ち路線は王78を除き北営業所に吸収された。1985年には新宿営業所八王子支所(記号:X)は唯一の所管であった立73系統が自治体からの補助金の計上停止に伴い廃止され、特定輸送のための分駐所となったが、これも同年度末に移管されて廃止された。1987年には船堀にあった旧・江戸川営業所(記号:R)及び同今井支所(記号:U)が廃止され、臨海町に新設された臨海営業所に統合された。
1997年12月19日の地下鉄12号線新宿延伸時には練馬営業所が支所に降格し、2000年12月12日の同路線の全線開業時の再編では杉並・新宿・目黒の各営業所が支所に降格した。その際にAL02(現・豊洲01)・直行01・急行01
- 05(現在急行01 -
04は廃止)・FL01の各系統の新設や黒10・田70・秋76・水59・東17・茶81・四92の各系統の廃止、都03・橋86・草28(→両28)・茶51の各系統の経路の短縮などを行った。その後、2003年4月に目黒支所(記号:M)を品川営業所の分駐所とし、杉並支所をはとバスへ管理委託された。2004年4月には葛西営業所が江戸川営業所に改称され、臨海営業所を同所の支所になるとともにはとバスへの管理委託となった。この一連のはとバスへの管理委託の際に大規模な路線の所管換えが行われた(詳細は各営業所記事を参照)。また、2005年3月には目黒分駐所が廃止となり、目黒の路線は品川に、車両はほぼ全車両港南支所に転属した。2006年4月には新宿支所が新宿分駐所になり、青戸支所がはとバスへの管理委託となった(錦37系統を除く。なお同路線のためだけに同支所内に南千住営業所青戸分駐所を新設したが、2008年4月からはとバス管理委託系統になったのに伴い、青戸支所に移管・統合された)。2008年4月には大塚営業所が支所に降格し、港南支所がはとバスへの管理委託となった。2009年4月に新宿分駐所がはとバスへの管理委託に伴い再び新宿支所になった。
特別路線
コミュニティバス
2001年6月29日、台東区からの委託を受けてコミュニティバス「めぐりん」の運行を開始した。南千住の所管で、現・北めぐりんの経路を運行していたが、2004年4月1日に日立自動車交通へ移管した。
2005年11月1日からは江東区からの委託を受けて「しおかぜ」の運行を開始した。深川の所管で、辰巳・潮見・枝川地区を走っている。
観光路線バス「東京→夢の下町」
東京→夢の下町 (S-1) 専用車 (K-L656)
2008年4月26日より、東京駅北口から日本橋・秋葉原・上野・浅草経由で両国駅に至る、下町地域の観光地訪問客に対応した路線バス「東京→夢の下町」を都営バス南千住営業所の管轄で運行している。当路線の専用車両は、現有一般車両(2003年式日野HR)の内外装を改造したもので、新造車両ではない。
4月24日に行われた記者会見では、萩本欽一・浅香光代・デーモン小暮閣下をゲストに迎えた。
臨時系統
東京ビッグサイトでのイベント、国立劇場での公演、江戸川競艇場でのレース、東京湾大華火祭開催時に、周辺主要駅と会場間に臨時で運行される路線。
東京ビッグサイト関連
東京ビッグサイトでの大規模イベント時に運行される国展01 (N-L120)
国展01甲1:東京駅八重洲口 -(直通)-(←豊洲駅)-(直通)- 東京ビッグサイト(バスターミナル)
国展01甲2:東京駅八重洲口 -(直通)-(←豊洲駅)-(直通)- 東京ビッグサイト(東駐車場)
国展01乙1:東京駅丸の内南口 -(直通)-(←豊洲駅)-(直通)- 東京ビッグサイト(バスターミナル)
国展01乙2:東京駅丸の内南口 -(直通)-(←豊洲駅)-(直通)- 東京ビッグサイト(東駐車場)
国展01貸切:東京駅丸の内南口 -(直通)- 東京ビッグサイト(イベント関係者専用・無料)
国展02:東京ビッグサイト -(直通)- 豊洲駅
国展03:東京ビッグサイト -(直通)- 浜松町駅
国展04:東京ビッグサイト -(直通)- 品川駅
国展05:東京ビッグサイト -(直通)- 錦糸町駅
国展06:東京ビッグサイト -(直通)- 新橋駅
国展07:東京駅八重洲口 -(直通)-(←豊洲駅)-(無停車・有明北橋経由)- 東京ビッグサイト(バスターミナル)
国展08:東京駅八重洲口 -(直通・有明北橋/晴海大橋経由)- 東京ビッグサイト(バスターミナル)
臨時急行(海01臨時):東京ビッグサイト - 豊洲駅 - 門前仲町
実際に運行しているのは01 - 03のみ、04は2007年2月に初運行、05の運行実績はなし。
東京ビッグサイトへの臨時路線。おもに深川・品川が担当し、大規模イベント開催時には国展01・02は深川営業所を主軸として全営業所(青梅およびはとバス委託の各所を除く)から車両を拠出して運行される。その他系統は国展03が品川担当、臨時急行は深川が担当する。
最も運行される機会が多いのが国展01系統である。かつて東京駅 -
晴海会場間に運行されていた臨時バスの流れを汲む路線で、晴海会場の閉鎖に伴いその代替施設として誕生した東京ビッグサイトで開催されるイベント来場客のピストン輸送を主任務とする。開催イベントなどの規模や動員数、時間帯などの要因により不定であるが、お盆(夏コミ)と年末(冬コミ)のコミックマーケット期間中、春と秋のギフトショー期間中はほぼ確実に運行される。また、2009年8月29日
-
30日にかけて行われた24時間テレビでも運行された。イベントによっては主催者が運賃を支払うため来場者は無料で利用できる場合があり、12月のエコプロダクツで見られる。
イベント開催時を中心時に運行されるため、イベントの規模・動員数や時間帯によって起終点の乗り場が変更されるほか、運行経路も佃大橋・豊洲経由(旧・東17の経路)を通るが、道路の混雑状況などにより東16の経路(中央大橋経由)や、晴海会場時代の経路である勝鬨橋・銀座経由に変更されるなど、臨機応変の運行形態となる場合が見受けられる。
急行扱いとなるため、停車停留所は豊洲駅(復路・乗車不可)だけだが、通過する場合がある。なお、同区間を走る鉄道としてゆりかもめが存在するが、2006年3月27日に有明
- 豊洲が開業したため、豊洲とビッグサイトが鉄道で結ばれるようになった。
系統番号はLED表示器の場合は表示されるが、方向幕は側面にのみ掲示される場合が多く、前面方向幕は起点 -
終点表示だけの場合が多い(一部営業所には「急行」の表示がある)。また、「都営バス」「貸切」表示での運行もこの系統に含まれる場合があるようである。
2002年12月1日のりんかい線全通に伴い、定時速達性に優れた同路線への相当数の利用客流出が見込まれたため、同月のコミックマーケット関連臨時運行から運行本数の見直しが行われ、小規模のイベントの場合は運行されない事が多くなったようだが、東京駅直結の抜群の利便性や、他の交通機関と比べて格安な運賃などの要因から、需要は依然として確実に存在している。
なお、ビッグサイト周辺道路の整備に伴い、東駐車場に入る臨時バスは運行休止中である。
門前仲町行きの臨時急行便は隠れた存在で運行される機会は少ないものの、運行されれば東西線・大江戸線で帰宅する利用者で混雑する。その後、2006年春に晴海
- 豊洲埠頭 - 有明を結ぶ道路が開通し、国展系統もこの道路を利用した新たな系統番号(国展07・08)が登場した。
2007年2月18日の東京マラソンでは、観客・参加者の帰宅時にビッグサイト発が運行されたが、これらは、東京駅行き経路が交通規制エリア内に入るため、品川駅行きの臨時急行として運行された。旅客向け案内は「臨時急行」だったが、乗務員向けの時刻表には「国展04乙」と記載されていたため、国展04の初運行とされる[要出典]。レインボーブリッジを経由するルートで、方向幕は「都営バス」もしくは白幕で、フロントガラスに行先が記載されていた。興味深いのは、国展系統開通時に運輸省(当時)に提出された路線概要では「ビッグサイト
- 台場駅 -
品川駅」と記載されており、今回のレインボーブリッジ経由では台場駅を通らないため遠回りの経路、もしくは海01の経路だった首都高速経由で計画されていた可能性があり、この時の路線が乙系統とされたと考えることもできる。
劇場バス
劇02 (A-L640)
劇02:国立劇場 → 日比谷 → 新橋駅(運行休止中)
劇03:国立劇場 → 日比谷 → 有楽町駅 → 東京駅南口
劇04:国立劇場 → 平河町 → 青山一丁目駅 → 表参道駅 → 渋谷駅(運行休止中)
劇05:国立劇場 → 半蔵門 → 四谷駅 → 新宿駅東口 → 新宿駅西口
劇06:国立劇場 → 九段下 → 江戸川橋 → 池袋駅東口(運行休止中)
国立劇場での公演終了後に1回運行されている。運賃は通常路線と同じで、劇04は廃止された茶81の経路を使用するため、廃止後もバス停が「降車専用」として使用されている。方向幕は前面が「劇場バス」(側後面は通常路線と同じ)で、LED表示器の場合は小さく行先が表示される。以前は側面も方向幕に「劇場バス」と表示された時期もあった。なお、これらの系統はほとんど地下鉄と並走し、かつ地下鉄の方が運賃が安いため、最寄り駅の半蔵門駅や永田町駅・赤坂見附駅まで徒歩で向かう人が多い。
かつては新宿コマ劇場や帝国劇場、明治座などからのバスも運行していた。
江戸川競艇関連
艇10 (L-C791)
艇07:江戸川競艇場 → 錦糸町駅
艇08:江戸川競艇場 → 新小岩駅
艇09:江戸川競艇場 → 亀戸駅
艇10:江戸川競艇場 - 西小松川町 - 平井駅
艇11:江戸川競艇場 - 船堀駅 - 宇喜田 - 西葛西駅
艇11折返:江戸川競艇場 - 船堀駅
艇10と艇11は競艇開催時は随時運行されるが、その他は最終レース後の片道のみ運行される。すべて無料で乗車できるが、江戸川競艇場行きは途中バス停では乗車のみ扱い、逆に競艇場発は降車のみである。なお、宇喜田は通常の新小21が使用するバス停ではなく臨海22の自然動物園前に停車する。また、西小松川町停留所は小松川大橋付近にある競艇系統専用の停留所で、みんくるガイド(路線図)にも掲載されていない。
晴海会場関連
晴01:晴海会場 - 東京駅丸の内北口
晴02:晴海会場 - 東京駅丸の内南口
晴03:晴海会場 - 東京駅八重洲口
晴04:晴海会場 - 豊洲駅
晴海埠頭にあった晴海見本市会場への輸送のため、東京ビッグサイト開業までの1996年まで運行された。その後は東京湾大華火祭開催時に運行されている。ただし、大江戸線やゆりかもめの開通により晴04のみが運行され、その運行回数も非常に少ない。東京駅からは都05の臨時便が運行されるパターンが主流となりつつあるが、最近では同路線の増車も減り、完全に地下鉄・ゆりかもめにシフトしている。
2006年の東京湾大華火祭では、豊洲駅発着便は系統番号を「晴02」として運行されたため、従来設定されていた東京駅発着便は設定自体が完全に廃止され、もしくは東京駅発着便をすべて「晴01」としたとされる。
その他
臨01:一之江駅 - 葛西駅 - 江戸川プールガーデン(運行休止中)
臨03:浅草寿町 - 上野駅
臨05:豊洲駅 - お台場海浜公園駅
臨01は江戸川区中葛西7丁目にある江戸川プールガーデンへの路線で、1985年から毎年夏季に運行されてきた。しかし、新小30開通以降運行されておらず、長期休止中の扱いであるため、所轄営業所さえ不明である。なお、運行当時は臨海営業所の所轄だったが、現在の臨海支所は臨時路線の免許を取得していないため、仮に臨01が復活すれば江戸川営業所の運行になる。
臨03は隅田川花火大会開催時に運行され、臨05は晴04と同じく東京湾大華火祭開催時に運行される(臨05は2007年以降運転なし)。
|